Winter's Block

「すべてが雪なんだ。マインクラフトに出てくるような立方体じゃない。スコップで掘ればスコップの形に掘ることができる。そんな普通の雪なんだけどすべてが雪なんだ。掘っても掘っても雪がなくなることはない。前も後ろもない。すべてが雪に囲まれたなかに取り残されるんだ。あるのはスコップだけ。5mとか10mとかそんなもんじゃない。もしかしたら1000km進んだところで雪が続いてるかもしれない。そんな雪なんだ。四方が雪で囲まれている。どこを掘るのが正解かわからない。前の雪はハズレかもしれない。それどころか四方すべてがハズレかもしれない。もちろん、逆の可能性もある。前の雪は当たりかもしれないし、四方すべてが当たりかもしれない。でも雪の壁の厚さがそんな気持ちを阻むんだ。もちろん見渡すことなんてできないから目の前にある平面しか見ることができない。でもその平面の奥にある莫大な質量に圧倒されてしまうんだ。平面からは奥にどれだけの質量があるかはわからない。だからそれは勝手につくりだした幻想なのかもしれない。でもそんな幻想に圧倒されて立ちすくんでスコップを持つ手が止まってしまうんだ。そんな雪なんだ」
「なんの話?」
「Winter's Blockについての話。物が書けなくなることを意味する英単語なんだって」
「Writer's Blockだけどね」


ttp://www.welluneednt.com/entry/2015/01/28/173100
普通に見間違えた。てか知らんかった。文化的雪かきみたいな話かとてっきり。
これは、まあ、手段と目的系の話というか、結果を求めたら掘るのもつまらないけど、掘ることに楽しみを見出したらそこそこ楽しいんじゃないかなっつーベタな話。